ラブレター love note 2004 1 30

 FRBの声明を読んで、
動揺する者もいれば
冷静に受け止める者も、
喜ぶ者もいる。
FRBの声明は、「ラブレター」かもしれない。
ラブレターは、いつも抽象的で、
読む人の気持ちによって、意味が違ってくる。
 これが、「市場との対話」という相思相愛なのでしょうか。
しかし、その愛には、危険も迫っているように見えます。

FRBに比べて、
私には、ラブレターを書く才能が欠けているかもしれない。

金利 interest on money 2004 1 29

 先生が、学校で授業をする時に、
授業のレベルを、どこに合わせるか。
一般的には、学力の中位レベルに合わせて、授業を進めるでしょう。
 しかし、時には、クラスの学力低下が目立つ時は、
下位レベルに合わせて、授業を進めることも、あり得るでしょう。
 しかし、これは、緊急の対策であって、
何年も続けるものではない。
こんなことを、何年も続けていると、
学力が上位レベルや中位レベルの生徒が、やる気をなくしていきます。

1月17日の日経新聞の「大機小機」には、このような記事があります。

「景気は、民間企業主導で、順調に回復している。」

「だが、企業が、いくら頑張っても、
個人消費が動かなければ、景気は長続きしない。」

「『企業景気』だけで終わらせないために、
一刻も早く、消費に点火させる必要がある。」

「景気回復が始まって2年。
いまだに消費が動き出さない最大の原因は、家計の収入が減少しているためである。」

「国民経済計算年報によると、
過去5年間に、ゼロ金利で、家計の利子収入が、11兆円、
リストラで、雇用者報酬が、17兆円、それぞれ減少した。」

「収入が減る中で、貯蓄を削って、やりくり算段しているのが現状だ。」

「異常なゼロ金利をやめることだ。」

「企業業績が急回復し、銀行の不良債権処理が峠を越えた今、
もはや、ゼロ金利を続ける大義名分はない。」

「金利を、1%引き上げれば、家計の利子収入が、10兆円増える。」

「これだけで、個人消費を3.5%、GDPを2%拡大する需要効果が期待できる。」

悪魔の声 nest of demons 2004 1 22

1月21日の日経新聞において、
第21面の「大機小機」には、こんな記事があります。

「年金破綻の主因の一つは、
資産運用収益率の低下にある。」

「金利低下が、年金の資産運用を直撃した。」

「1990年代の後半以降、
企業および銀行を助けるために、
ゼロ金利政策、量的緩和政策が用いられ、
年金にとって、金融環境は、厳しさを増した。」

「もっとも、最近では、企業に活力が戻りつつあり、
金利上昇が展望できるようになっている。」

「ここで、注意すべきは、
『ゼロ金利から、最大の恩恵を受けているのは、政府』という事実だ。」

「国債などの政府債務残高は、650兆円に達する。」

「国債にとって、金利の上昇は、
金利負担の増大に直結する。」

「政府には、悪魔の声が聞こえるに違いない。」

(悪魔の声)
景気の回復は、緩慢に
ゼロ金利は、極力、続けよう
年金なんて、何回でも、切り捨て可能

「この悪魔の声の裏には、
経済の活力低下、ハイパーインフレの危険性がひそむ。」

「巨額の個人金融資産が、金利を生まず、
それどころか、目減りに拍車をかけてしまう『たくらみ』でもある。」





















































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